3月9日、鹿児島県内の早場所、大隅地区(
錦江町,
鹿屋市)南薩地区(
南九州市知覧町、南九州市頴娃町、
枕崎市、
大浦町)の生育状況をご覧下さい。
すでに2葉~2.5葉期となっており、前年に比べて、10日前後早まっている。当地では平成10年平成14年産が特に早かった年であるが、地温の上昇経過で見ると、平成10年タイプに似ているとの事である。
なぜこんなに早まっているのか、生産者や指導機関の見方では、前年に全く台風がなく樹勢が旺盛である事、地温の上昇が早く、また2月期、3月上旬の気温が高目に推移している事、適度の降雨量が確保された事などがあげられているが、今後、14、15日の高気圧による気温低下が若干心配されるが、その後は高温の日が続くと予想されており、生産開始が遅くなる材料は見当たらないとの事である。
尚、買い手の関心は、早い事でなくミル芽生産が出来るかどうか、製造上の欠点がどうかに重点がおかれているようであり、生産対応としては、熟度の見極め、適期浅刈が実践できるかである。
ちなみに、種子島の生産開始は3月16日頃からと予測されていたが、一部11日に摘採されるようで、全体的には、前年に比べて二週間近く早まってくるようである。