11月22日撮影 深むし煎茶出品茶園
今回は、
埼玉県入間市を中心に、狭山茶の産地を訪れた。狭山茶産地は、かつては寒冷地の産地として冬季の厳しい気象条件の中で、研究機関や生産者が苦労されて栽培に取り組んできた。整枝対策、施肥体系、品種の選択等、種々の問題をクリアーし、現在では地域の生産環境に適した生産体系が定着し、狭山茶ブランドを確立している。また、近年は中堅、若手の生産者が、製茶技術の基本を学ぶためと伝統的技術の継承のためにと手揉茶の技術習得に積極的に挑戦し、今では毎年行われている、全国手揉茶品評会で、農林水産大臣賞をはじめ、常に上位にランクされその技術の高さが評価されている。また、全国茶品評会を重点に、関東ブロック、県茶品評会にも若手生産者を中心に、行政機関と一体になって取り組み、技術の研鑽はもとより、名実ともに狭山茶ブランドを強固なものとし、全国へその名を知らしめるための努力をしている姿が頼もしく感じられる。