3月26日、愛知県田原市の磯田園でハウス栽培の新茶の摘採製造が行われた。当地は渥美半島の根元に位置し、常春の地と言われ、露地野菜の大産地である。磯田園では、この地で茶園20ヘクタール余りを栽培し、茶園、荒茶製造、仕上茶、直販の一貫経営を行っている。ハウス栽培は数年前から始め、毎年3月25日前後に製造を行っている。今年は2月下旬から加温し、昨年より1日遅れの製造となった。
この日は、生葉約120キロを3ホイロに分けて製造し、蒸し時間は送帯蒸機で90秒とし、葉打ち、粗揉、揉捻工程をしっかり行い、約20キロの製品ができ上がった。
品質的には、2週間の遮蔽ネット被服により、濃緑な外観、まろやかな渋味、香気ある製品となり、昨年よりも良好なものとなった。