3月28日撮影・種子島くりた早生
いよいよ新茶シーズン到来!
種子島の極早生種「松寿」の摘採・製造が3月26日から始まった。
本年度は、3月上中旬の異例の寒波によって昨年より4~5日遅れのスタートとなった。生育状況・芽の品質はまずまずで、初出荷された製品の価格は、静岡茶市場で8,800円での取引となった。
2回目の生産は、3月28日に行われ、生葉収量は10アール当り200kg程度で、ミル芽で良質な生葉でした。翌日、鹿児島茶市場で取引され、9,000~7,000円となった。
種子島の茶園面積150ta位との事ですが、品種は松寿、クリタ早生、ユタカミドリ、さえみどり、やぶきたが栽培されているが、主体はさえみどりとやぶきたとなっている。生育状況は、クリタ早生が2,5葉期、さえみどりが2,5葉期、やぶきたが1~1,5葉期となっており、昨年に比べて4~5日の遅れとなっているが、ここ数日間は急激に気温が高くなっており、摘採日は相当回復し、昨年並になる事予測される。島内に一部しまみどり(やぶきたの実生選抜)を栽培している農家の茶園ではかなり芽伸びが良く量・質ともに期待がもたれた。
28日午後は
屋久島に移り、ハラダ製茶の農場を取材した。農場の茶園面積は約15ta、(屋久島全体で70ta)、品種はあさつゆ、さえみどり、やぶきたが中心で、生育状況は、あさつゆで3~3,5葉期、さえりどり3葉期、やぶきた1~1,5葉期となっている。これは昨年に比べて4~5日遅れとの事ですが、取材当日も気温が30度近くまで上がっており、今後はかなり回復が進んでくると思われる。
屋久島は無霜地帯で、全く防霜ファンがなく、静岡から見ると異様に思われた。
29日には初摘みとなったあさつゆの被覆茶園を3,5葉期で摘採したが、生葉収量は10アール当り150kg程度でありかなり良質な生葉であった。当日速やかに工場で製造したが、形状・色沢・肉質ともに優れた製品に出来上がった。今後は順次摘む採をすすめ、終始消費者に求められるお茶作りを目指して行くとの事でした。